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2009年 08月 09日
昔から馴染みがあるココナッツ。そんなフィリピンのココナッツにあえて焦点をあてて、新しい環境トレードの取り組みをされている大阪の若いイケメン2人組み ココウェルさん。
今回は現在展示中の「フィリピンとココナッツ展」の内容をお伝えいたします。 さまざまなモノに応用できるココナッツ、アジアの環境問題を考える中、間違いなく目が離せない存在になりそうです。(吉成) 「ココナッツの不思議」 ココナッツの生育地は赤道をはさんで南・北緯それぞれ約25度の間に広がっています。 木の高さは20m~30mにも達し、実は収穫期というものはなく通年収穫されます。年間で100個以上、多いもので200個もの実をつける木もあります。発芽から約7年で実がなり、70年から長いものでは100年近く実をつけ続けます。 「ココナッツの木には99通りの利用法があり、100番目の利用法もやがて間違いなく見つかるだろう」と古代から言われているほどココナッツは様々な形で利用されています。生産性の非常に高いココナッツは東南アジアでは「生命の木(Tree of Life)」とも呼ばれています。 実を見てみると、ココナッツの皮に含まれる繊維は、昔から車のシートや足拭きマット、タワシ、ロープなどに利用されてきました。最近では、その軽さと抗菌力の強さを利用して、屋上緑化の土の代わりとしても利用されています。 固い殻の部分は炭化して、活性炭としても利用されています。石炭の代替に燃料源として使われるのはもちろん、その極めて微細な穴が有害物質を捉える特徴を利用して、浄水場の水質浄化や冷蔵庫の脱臭剤にも利用されています。 白い果肉はココナッツミルクやココナッツオイル、ココナッツファイバーなどの食材として利用されます。中心部の水はそのまま飲料にされたり、酢酸菌で培養してナタデココとして食されます。 花を見てみると、花蜜はココナッツハニーやココナッツシュガーとして利用されたり、発酵させるとお酒や酢になります。 ココナッツは身近なところで私達の生活の中で利用されており、今後もますます新たな活用方法が発見されるでしょう。 「ココナッツがフィリピンを救う!?」 フィリピンには政府機関として、農業省の下に「ココナッツ庁(Philippines Coconut Authority)」という組織があります。ひとつの植物が政府機関の名前になるのも非常に珍しいですが、それだけ国家としてココナッツ産業の発展に力を入れているのです。それは、ココナッツ産業を発展させることがフィリピンの抱える貧困問題の解決につながると考えられているからです。 フィリピンと言えばバナナの方が有名ですね。実際に貿易額でみるとバナナとココナッツは同程度です。しかし「バナナ庁」というのはなく、ココナッツが唯一植物の名前が付いた省庁です。 それはバナナの大部分が外資系企業によって作られているからです。ドールやデルモンテなどが有名ですね。大農園で労働者としてフィリピン人が働いていますが、その利益の大部分を外資系企業が得ているのが現状です。 それに対してココナッツは、古くからフィリピン人小作農が自分達の農園、もしくは地元の地主から借りた土地で育てています。そのため、国の大事な産業としてココナッツ庁まで設けて振興にあたっているのです。 ココナッツからは実に多様な製品が生み出され、農家だけでなく、各製品の製造や流通、販売を通じて多くの雇用を生み出しています。 フィリピンの人口の3分の1が何らかの形でココナッツから収入を得ていると言われるほどです。(ココナッツ庁情報) 「フィリピンの現状とココウェルの取り組み」 日本から最も近い東南アジアの国フィリピンは、日本に居るととても想像できないほど大きな貧富の差が存在し、その貧困層の生活はとても苦しく毎日を生きていくのがやっとという状況にあります。 特に地方では産業が乏しく仕事も少ないため、老若男女問わず多くの人々が働き口を求めて首都マニラへ希望を抱いてやってきます。しかしそのマニラでも現状は厳しく仕事に就くのは容易ではありません。結局ストリートやスラム、スモーキーマウンテンなどで生活せざるをえず、地元へ戻る資金もない、そんなことが何十年も前から繰り返されています。 問題の根源は一つではなく、いくつかが重なり合ったものですが、中でも大きな問題は地方の産業が弱いことにあります。 ココナッツはそんな問題を解決する手段の一つとして期待されています。ココナッツ庁があるのもそのためです。ココナッツはフィリピンの大部分の地帯で生育し、しかも生産性も高く捨てるところがないほどその大部分が利用できます。様々な製品が生み出され、製造、流通を通じて数多くの雇用が生み出されています。 ココウェルはココナッツ製品の開発、流通を通じてココナッツ産業のさらなる発展に努めると共に、売上の一部をココナッツの植林に投資するなど、直接ココナッツ農家を支援する仕組みづくりを準備しています。 また、ドキュメンタリー映画「BASURA」の四ノ宮監督らが立ち上げた「BASURA基金」に積極的に協力し、食事や予防接種などスモーキーマウンテンで暮らす人への長期的支援プロジェクトの準備も進めています。
by ecozakkaclub
| 2009-08-09 14:35
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